贖罪 (湊かなえ著) [小説]
映画化もされた「告白」の著者。
この作者の構成力はものすごいと思う。
子供の頃のある殺人事件に巻き込まれた少女たちが、「贖罪」に囚われ、それぞれ人を殺してしまうと言う
驚愕の内容なのだが、全く関係のないそれぞれの殺人がすべて1つの心理=贖罪から起こっていることが独
白・手紙などで語られる。
その独白・手紙がまた恐ろしく迫力があり、読者に迫ってくる。
このあたりは「告白」に通ずるものがあるのではないだろうか。
そして驚くべきが、日本の作品にはあまりない、結末が読者にゆだねられるパターンなのだ。
4人の少女の独白の後、その「悲劇の連鎖」の原因とも言うべき、最初の殺人事件の被害者の母の独白が始まるのだが、
少女の独白の中で明らかになるある謎と共に、母親の最期の行動も結末が描かれていない。
それでいて、中途半端な印象はなく、なんとも言いがたい余韻が心に残る。
この作品もドラマ化されたそうなのだが、WOWOWでのドラマ化ということもあり、監督は昨今の「過剰なまで
の描写・説明」されるテレビドラマとは一線を画した作品にしたのだそうだ。
一方で、最期に独白する被害者の母親は作中それぞれの場面で本作とは違い「行動」をしているのだそう。
出演者も魅力的な俳優陣なので、ぜひ観てみたい。
この作者の構成力はものすごいと思う。
子供の頃のある殺人事件に巻き込まれた少女たちが、「贖罪」に囚われ、それぞれ人を殺してしまうと言う
驚愕の内容なのだが、全く関係のないそれぞれの殺人がすべて1つの心理=贖罪から起こっていることが独
白・手紙などで語られる。
その独白・手紙がまた恐ろしく迫力があり、読者に迫ってくる。
このあたりは「告白」に通ずるものがあるのではないだろうか。
そして驚くべきが、日本の作品にはあまりない、結末が読者にゆだねられるパターンなのだ。
4人の少女の独白の後、その「悲劇の連鎖」の原因とも言うべき、最初の殺人事件の被害者の母の独白が始まるのだが、
少女の独白の中で明らかになるある謎と共に、母親の最期の行動も結末が描かれていない。
それでいて、中途半端な印象はなく、なんとも言いがたい余韻が心に残る。
この作品もドラマ化されたそうなのだが、WOWOWでのドラマ化ということもあり、監督は昨今の「過剰なまで
の描写・説明」されるテレビドラマとは一線を画した作品にしたのだそうだ。
一方で、最期に独白する被害者の母親は作中それぞれの場面で本作とは違い「行動」をしているのだそう。
出演者も魅力的な俳優陣なので、ぜひ観てみたい。
2012-08-22 05:09
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