知らないと恥をかく世界の大問題2   (池上彰著)‏ [その他]

池上彰氏が一時期「誰でも分かる〇〇」と言うようなタイトルで
経済や世界史などを解説しているTV番組がかなり流行っていたと言うのは知っていた。
基本的に日本のTVは時差の関係で録画して見るので、そこまでしては見ていなかったのだが、興味は持っていた。
そこで書店でこの本を見た時、これは一度買ってみよう、と。

人気があるのはうなずける。
2012年問題から環境問題、イスラム原理主義、そして日本の政治まで非常にわかりやすく書かれている。
もちろん限られたページなので、それぞれ表面的なことのみ触れられているが、
各事項が「どういうものか」を知るには十分だ。

例えば、イスラムに関しては、個人的に非常に興味があったのと、やはり知っておくべきということもあり、
実は同時に「イスラム教とはなにか」と言うようなタイトルの本も買った。
そういった場合でない限り、世界で起こっていること を把握するにはこの本で十分だろう。

それにしても常日頃から思っているが、難しい内容を簡単な言葉を使って説明できる人は本物だと思うし、尊敬する。
よく「朝まで生テレビ」みたいな討論番組でやたら難解な専門用語を並べ立てる「識者」が出てくるが、
いつも「こういう人って実はたいしたことないんだよなぁ」と思う。
長嶋さんが選手時代、普通のゴロも華麗に取ってファインプレイのように魅せていたそうだが、それはスポーツだから良いのである。
討論で皆が理解できないような言葉を並べ立ててエラそうにしている人はある意味バカなのではないか、と。

その点、この池上氏は本当にわかりやすい。

池上氏もこの本の中で書いている。
「人にわかりやすく伝える為には、まず自分が詳しく知っていなければなりません。
その際、どうすればわかりやすく解説できるだろうかという問題意識を持って勉強すれば吸収が早いことに気付きました。つまり人はアウトプットの場を持っていると、インプットの効率が上がるのです」

これは感じたことがある人が多いのではないだろうか。
例えば、会社で新しく入ってきた人に、業務の説明をする時など、意外とわかっていないところに気付いたりすることがある。
ただ、それがわかっていながら、この池上氏のようにそれを利用して勉強しようとはなかなかならないのが現実だ。

いろいろな本を読んでいて思うのは、読んだことで満足してはいけない。そこから1つでも実践に移さなければ意味がない、ということ。

今後、新しいことを理解する際には、誰かにそれを教える状況を出来れば作って、取り組んでみようと思う。

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