<勝負脳>の鍛え方 (林成之著) [自己啓発]
作者は脳科学者かと思いきや、以外にも脳外科医。
脳は「心」に連動していると言う内容も、脳構造や実際の手術・経験に基づいているので、非常に理解しやすい。
「勝負脳」とは作者の造語で、簡単に言うと、「例えばスポーツ選手などが、何年もの努力の上、オリンピックなどの本番で本来の力を出せずに負けてしまうことを克服する脳の仕組み」のこと。
実際にスポーツ選手に限らず、仕事上のプレゼンや、人前でのスピーチなどで緊張してうまく出来なかったという経験は誰にでもあるのではないだろうか。
サイコサイバネティックス理論
できるだけ陽気に振舞う・他人に好意的に振舞う・そうありたいと思っている自分になったつもりで行動する・悲観的なことは考えない
脳機能的に我々は常に下り坂の方向を向いて立っているそうだ。「現状維持は衰退の始まり」と言われるのには理由がある、ということだ。
坂道を駆け上がるためにはサイコサイバネティックス理論と言われる以下の3つの作業が必要とされる。
①目的と目標を明確にする。
②目標達成の具体的な方法を明らかにして実行する
③目標を達成するまで、その実行を中止しない
特に目的と目標と言うわけ方が興味深いと思った。
例えば、野球でピッチャーが三振を取るという目的があるとすると、自分の得意の剛速球で攻めるのではなく、相手の構えを見て、内角を攻めたり、剛速球をより効果的にするため、組み立てを考えたり、と言うこと。
こう書くと当たり前のことだが、スポーツでも仕事でもうまくなりたいと言う目的に対して、ただただ練習や経験を重ねるのみと言う様な根性論的な考えは意外と多いのではないだろうか。
ところで、すぐれた勝負脳の持ち主は目的=勝負の結果には執着しないらしい。
と言うことも書いてあった。
これなどは、以前読んだイチローの本にあった「本番は練習の成果を試す場所に過ぎない」と言う考え方がまさにそれではないだろうか。
また、負けや失敗を成長の糧にする
と言う勝負脳に関しては以前観たサッカーの香川の特集(多分「情熱大陸」だったと思う)を思い出した。
その時思ったのは、この人は怪我や代表漏れなど、ピンチの度にどんどん成長してるな、ということ。
まさに、ここで言う「勝負脳」を持っているということだろう。
意外だったのが、よく大事な場面で緊張をほぐすため、「リラックスしろ」と言うが、これは脳科学的には言語道断なのだそうだ。
緊張と言うのは、ある意味、自己の能力を最高に高めることが出来る状態らしい。
つまりリラックスするのではなく、その身体的最高の状態でいかに最高のパフォーマンスを出せるかに集中すべきである、とのこと。
とにかく、心を健康にすることが作者の言う「モジュレータ神経群」、つまり記憶神経や空間把握能力、ひいては運動神経にまで影響するらしい。
実際に、脳外科手術をした人の中でも、常日頃から明るい人は、そうでない人に比べて後遺症の確立、回復が全く違うそうだ。
言葉ほど、簡単ではないが、常に明るく前向きでありたい。
そして、失敗やピンチほど成長していけるような、本当の強さを持ち続けていたいと思う。
この本はたまに読み返すことにしよう。
脳は「心」に連動していると言う内容も、脳構造や実際の手術・経験に基づいているので、非常に理解しやすい。
「勝負脳」とは作者の造語で、簡単に言うと、「例えばスポーツ選手などが、何年もの努力の上、オリンピックなどの本番で本来の力を出せずに負けてしまうことを克服する脳の仕組み」のこと。
実際にスポーツ選手に限らず、仕事上のプレゼンや、人前でのスピーチなどで緊張してうまく出来なかったという経験は誰にでもあるのではないだろうか。
サイコサイバネティックス理論
できるだけ陽気に振舞う・他人に好意的に振舞う・そうありたいと思っている自分になったつもりで行動する・悲観的なことは考えない
脳機能的に我々は常に下り坂の方向を向いて立っているそうだ。「現状維持は衰退の始まり」と言われるのには理由がある、ということだ。
坂道を駆け上がるためにはサイコサイバネティックス理論と言われる以下の3つの作業が必要とされる。
①目的と目標を明確にする。
②目標達成の具体的な方法を明らかにして実行する
③目標を達成するまで、その実行を中止しない
特に目的と目標と言うわけ方が興味深いと思った。
例えば、野球でピッチャーが三振を取るという目的があるとすると、自分の得意の剛速球で攻めるのではなく、相手の構えを見て、内角を攻めたり、剛速球をより効果的にするため、組み立てを考えたり、と言うこと。
こう書くと当たり前のことだが、スポーツでも仕事でもうまくなりたいと言う目的に対して、ただただ練習や経験を重ねるのみと言う様な根性論的な考えは意外と多いのではないだろうか。
ところで、すぐれた勝負脳の持ち主は目的=勝負の結果には執着しないらしい。
と言うことも書いてあった。
これなどは、以前読んだイチローの本にあった「本番は練習の成果を試す場所に過ぎない」と言う考え方がまさにそれではないだろうか。
また、負けや失敗を成長の糧にする
と言う勝負脳に関しては以前観たサッカーの香川の特集(多分「情熱大陸」だったと思う)を思い出した。
その時思ったのは、この人は怪我や代表漏れなど、ピンチの度にどんどん成長してるな、ということ。
まさに、ここで言う「勝負脳」を持っているということだろう。
意外だったのが、よく大事な場面で緊張をほぐすため、「リラックスしろ」と言うが、これは脳科学的には言語道断なのだそうだ。
緊張と言うのは、ある意味、自己の能力を最高に高めることが出来る状態らしい。
つまりリラックスするのではなく、その身体的最高の状態でいかに最高のパフォーマンスを出せるかに集中すべきである、とのこと。
とにかく、心を健康にすることが作者の言う「モジュレータ神経群」、つまり記憶神経や空間把握能力、ひいては運動神経にまで影響するらしい。
実際に、脳外科手術をした人の中でも、常日頃から明るい人は、そうでない人に比べて後遺症の確立、回復が全く違うそうだ。
言葉ほど、簡単ではないが、常に明るく前向きでありたい。
そして、失敗やピンチほど成長していけるような、本当の強さを持ち続けていたいと思う。
この本はたまに読み返すことにしよう。
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