心を整える   (長谷部誠著) [その他]


いわずと知れたサッカー日本代表キャプテン、長谷部の本。
評判が良かったのと、同じくドイツで「1人日本人」として頑張ってる(?)環境が一緒なので読んでみた。

ストイックである。
この年齢でここまで自制出来て、規則正しく出来る人はそうはいないのではないだろうか?
シャルケの内田が「まじめ過ぎ」って言っていたのも分かる気がする。

日々の生活から習慣、考え方や自己分析、すべてをとことん突き詰めていて、それを実践しているのがすごい。
そして何よりも、その完璧な正論を押し付けると周りがどう感じるか、と言うところまで考えているところまで完璧である。
なんでも孔子の言葉「直にして礼なければ即ち絞す」
=正義感が強すぎて、真面目すぎるとかえって周囲を絞めつけてしまう
という意味の言葉を聞き、
まさに自分のことを言われているような気がして
以来、
正論を振りかざしたらかえって周りに迷惑を掛けてしまうこともある、と言うことを肝に銘じているのだそうだ。
すごい。

真面目すぎる自分が嫌になることもあるそうだが、でもそれが自分なのだと自覚しているそうだ。
これも簡単そうで難しい。
自分の欠点や、上記のように欠点でなくても自分のなりたい姿とは違う点というのはどうしても目をそらしたり
ごまかしたりしがちだ。
本当の意味で強い人なんだろうな、と思った。

到底、誰もがここまでは出来ないと思う。
でも、すべてにおいて正しいので、やはり参考になることすべきことは多々ある。
「読書」は共感、及び実践してるかな。
「マイナス発言はしない」心がけてはいるがなかなか難しい。でも、だいぶ出来るようになってきたかな。
「整理整頓」。。。ダメだ。
「偏見を持たない」。。。

「絶対に上から目線にならない」と言うところはまさに今意識しているところだ。

正直に言うと、特に仕事では「う~ん・・・」と思う人が多い(この時点で上から目線??)。
ただ、そういった人たちに今までは指示や注意をしていたのだが、最近は「促す」こと・出来るだけ対等な目線でコミュニケーションを取る事を日々心がけている。
例えば、以前だと「これはこうだよね?じゃあそれじゃだめだよね?なのでこうしてもらえる?」みたいな言い方を年上・年下に関わらず言っていたのだが、今は「これはこういう風にしたらいいんじゃないかと思うけど、どう思う?」と言う風に相手に最終決定してもらうようにしている。

これは自分の立場に関係している。
以前(の会社)では日本人のポジションはたかがしれているのと、あまりにも組織が大きくなりすぎて仕事よりも社内ネットワークが大事になっていたり、何をしているかわからない管理職が大勢いたり、個人的にはとてもありがたいことなのだが、ある程度までは自分が望む前に出世させてもらうことが出来てたということもあり、相手のポジションに関係なく、自分が正しいと思ったことは言う。その結果そういう人に嫌われても厭わない、という方針だった。
ところが今の会社では組織が非常にスリムであること、Top Managementの人たち(日本人ではない)がこちらを対等に見ていること。
コネやネットワークでなく仕事が一番重要視されること、そしてその地位に進むことを望まれている、と感じることが出来ること、そういったことから自分を1つ上の段階に押し上げなければならないと感じた為だ。
長年のスタイルを変えるのは簡単ではなかったが、最近やっと手ごたえを感じるようになってきた。

面白かったのは、欧州の選手がたま~に集まって食事会をするそうだが、それを我が街でしているとのこと。
どこだろう?
と、思って友人にこの話をしたら、「あぁ、〇〇らしいよ。奥の個室。」とあっさり判明。
ちなみにこの店の主人(日本人)は同い年だ。
そのうち見かけることがあればいいな。

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