人間失格  (太宰治著) [小説]

おおよその内容は知っていたが実は読んだことなかったので読んでみた。

最初に思ったのはこの主人公(=太宰)は特別ではないということ。
ただ全ての物事に対して深く考えてしまうというだけ。
例えば、日々特に何も考えず、淡々と過ごしている人が大半だと思う。
ところが、この主人公は例えば「何もしていない」ということに対して、それは何故か、何が原因か、を考えてしまう。
そして最終的に自己批判に繋がる。
どこか自分に欠陥があるからではないのか、と。
例えば異性にモテることも、それは自分が他の人と違っている変わり者だからだ、と。

繰り返される入水自殺(未遂)も、結局それが考えに考えた末の行き着く先であったということだけだと思う。

自分も常に考えてしまうからよくわかる。
昔、上司からも「Think Think Think」と言われたことがあり、いい意味でも悪い意味でも実行してると思う。
そして周りにもそういう人はいる。

僕が太宰の友人ならきっと「君は普通だよ」と言うだろう。
そして周りの人にはこう言ってあげたい。
「もう少し肩の力を抜いて楽にしなよ」と。

さて、最後に残った問題は自分自身のことなのだが。。
タグ:太宰治 自殺
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